Blog
ブログ
2023.02.18
台湾有事は米中の冷戦④
1つのニュースしか見ないと本質が見えない事が多々あります。今回は4つのニュースを繋ぎ合わせて点と点が線になる、そんな話をしていこうと思います。是非、①~④のニュースを続けて読んでみてください。
中国・習近平一強、防衛費増加、TSMCを誘致、勘の良い方は既に3つの点が線になっているかと思いますが、改めて説明したいと思います。それにはもう少し半導体の話をするとわかりやすいかと思います。
そもそも半導体とは何なのか?一言で言えば、それはスイッチをイメージすればわかりやすいです。半導体とは、導体(電気を通す物質)、絶縁体(電気を通さない物質)の中間(半分)という意味で、電気を通したり通さなかったりする物質の事を半導体と言います。
ですからスイッチのon・offを半導体で切替えているという事なんです。身近な電化製品、車や飛行機、インフラ施設や衛星などなど、本当にスイッチは沢山使われていると思います。
その半導体は、設計は各国(各社)が行いますが、生産はほとんどが中国・韓国・台湾で行われています。しかも先端半導体と言われる高度な技術で作られる半導体は台湾が世界の約60%を生産しています。
これだけ重要なものが偏った生産地になっている事は経済学的にもとても問題ですが、もっとアメリカが嫌がる問題は、その先端半導体の中には戦闘機、銃、ミサイル、軍艦なども含まれているという事です。
中国は、独裁体制を整え、台湾統一を武力行使を排除しないと発表しています。
もし武力行使をしたら、同盟国でもない台湾をどんな理由で守るのか?戦争への介入が国際的に許されるのか?中国の内政干渉になるのではないか?でも戦わなければアメリカの覇権が終わってしまうのではないか?と、とても複雑なのです。
だから、武力行使はさせたくないので、その抑止の為に日本が出てくるという事です。そして、その抑止が効いている間に先端半導体の生産をアメリカ、日本でも行えるように技術開発していくという事です。
ですから、アメリカの力によって、日本国の税金をお土産にTSMCは工場の新設を行い、防衛費増額もアメリカからの要求で2倍になったという事です。
でなければ、たった半年で全てがまとまる訳ないと思いませんか?