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2023.06.09
ゲムフォレックス出金遅延トラブル②
ゲムフォレックスのサービス停止の発表を受けて、実際には何がどうなっているのか?考察してみたいと思います。
※あくまでも憶測であり、また、「仮にこうであればこう」という分岐点が複数ある事から、わかりにくい部分も多くある事をご理解頂きますようお願いします。
まず、不正取引とは一体どの様なものだったのか?ですが、ゲムの発表によるとボーナスを使ったアービトラージという事でした。
仕組はこんな感じで、まず、自分の口座と家族の口座を作ります。その2つの口座にボーナス100%(100万円入金で100万円のボーナスが貰えるキャンペーンを使い200万円の口座にする)のキャンペーンを利用し200万円の口座を作ります。2つの200万円の口座で反対売買(一方は買い、一方は売り)を行うと、価格変動によるリスクがなくなります。同時にリターンもありません。
片方が200万円のプラスなら、片方は200万円のマイナスです。すると、どちらかが400万円になり、どちらかが0円になります。その後400万円を出金すると、元々は自分と家族の合計200万円に対し400万の出金なので(実際にはボーナスの100万は出金出来ない)、200万円がノーリスクで儲かるという事です。
これがボーナスを使った不正行為という事。これは、法律で禁止されている事ではなく、あくまでもゲムの規約で禁止しているだけですので犯罪ではありません。更に、自分の口座間、家族間を禁止していましたので第三者間では規約違反ではなかった(その後第三者間も禁止になった)事から、数年前からこの取引が行われていました。
また、この不正取引を取り締まるために規約を幾度も変更して来ましたが、イタチごっことなり中々取り締まりが出来なかったと思われます。
ゲム内での反対売買が難しくなると、ゲムと他社を組み合わせて反対売買を行ったりするなど、手口も巧妙になりゲム1社では取り締まれなくなっていきます。
証券会社の取引は、そもそもLPから提供されている取引になり、LPは幾つもの証券会社に取引を提供しています。ですから、いくつかの証券会社の取引はLPで確認する事が出来る為、LPでは他社間を利用した不正取引を監視する事が出来るという事です。
なので、出金の際にはLP審査を行いますという発表があったという事ですね。
更に、手口が進化していったのが、クレジットカード入金を悪用したものです。通常、クレジットカードで100万円入金すると、後日100万円の買い物をしたという事で100万円の請求がお客様には来ます。
ただポイントがつくので、そのまま100万円を出金するとポイントが無限に増える事になってしまうので、出金する際にはカード会社を経由して戻されます。
例えば100万のクレジット入金で、50万の利益が出て150万に増えた場合、100万円はカードへ、50万は通常の出金となります。が、ゲムはクレジットカード経由で戻さず、そのまま銀行出金が出来ました。
これを悪用したのが次の手口です。
まず、通常ではクレジットカード審査の通らない信用のない人達にカードを作らせます。(架空の所得をつくるなどする)
その後、カードで入金し、反対売買をして銀行出金するのですが、カード会社から請求される100万円×2口座分は、カードを不正に使われたとカード会社に申告をして、実際には払いません。
しかし、その時点で既に400万円出金しているので、元手なしで400万円が儲かるという手口です。
実際には、最大1000万円までのボーナスなんて時代もありましたから、ノーリスクで4000万円を儲ける事も出来たかもしれません。
細かい部分は説明していませんので、実際には少し違いますが、このような取引を不正取引として、その取引により損害が出たと発表したという事ですね。
しかし、これは数年間も続いていたわけで、今に始まった事ではありませんでした。ある程度の取り締まりをしながら黙認していた部分は多かったと思います。ですから、通常取引をしている人の出金を止めた原因は他にあるのではないか?と私は疑問を持っています。