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2023.06.18

秋元康

僕の好きな言葉に『止まっている時計は、日に2度合う』があります。

例えば、ずっと前から延々とカスミ草だけを植えている人がいます。自分の姿勢を決して曲げない。でも、何年かに1度、カスミ草の大ブームが来て、この人は高い評価を受ける。

一方、ただ流されて、ヒマワリだ、タンポポだと移ろう人もいる。こういう人は、永遠に時代から5分遅れで走り続けるわけです。1度も時間は合わない。

僕がいま、就職先を選ぶとすれば、あえて最悪のところを狙うでしょうね。みんなと逆へ逆へ行く。それが僕のやり方なんです。

これは日本人の悪い癖ですが、どうにも正解を求めたがる。1つの答えにこだわる教育の影響もあるかもしれません。これが正しい、こっちのほうが良さそうだ、楽ができそうだと考えようとする。

しかし、本当にうまくいく人は、そういう考え方はしません。だいたい正解なんて、どこにもないんです。

でも、正解だと言い切る人に、人はついていく。はっきり『こうだ』という思いを持っている人に近づこうとする。そして、そういう人のところに仕事は集まります。