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2020.09.27
2020.9月第4週目コモディティの暴落
先週は、金5%、プラチナ11%、銀20%も下落しました。たった3日間でこの下落はかなり市場を混乱させました。一体、何が起こっているのでしょうか?
一言で言うと、調整局面という事です。コロナで下がった価格を一気に戻して、コロナ前の価格を上抜けしましたが、行き過ぎた(過熱しすぎた)価格を調整しているという事ですね。
私の基本的な戦略(戦略というかは考え方になりますが)は、金は株やFXなどのヘッジに有効で、かつ資産分散の1つになると考えています。ですから、長期保有を視野に入れて、ファンダメンタル重視で実需や経済を考える事が良いと思っています。
他2つは、実需というよりは短期的なチャート分析を重視しています。なぜなら金の様な右肩上がりのチャートではなく、ここ数年で言えば、右肩下がりのチャートになっているからです。これは、多くの投資家が短期的に取引をしている事を示していて、広く一般的な実需の元、取引が行われている金とは全く異なる取引と思っています。ですから、コロナ直前の価格には戻っているが、最高値は更新していません。
更に、プラチナは、コロナの影響で実需が薄くなりました。プラチナの実需の3割は自動車関連です。外出を避け、人も物も移動が制限された事により、自動車の需要が急激に減りました。それにより、プラチナ価格は下落し、コロナ前の価格よりも現在低い価格で推移しています。ですから、チャート分析も、実需も薄いプラチナは現在は売り目線になります。
銀は、元々、とても割安です。これはなぜなのか?と聞かれると、私も良くはわかりません。では、何をもって割安と判断しているのか?というと、1つの指標として、埋蔵量に対しての価格です。金が上昇し続ける理由の1つは、限られた資源だからです。そう考えると銀も埋蔵量というのはある程度わかっていて、それに対する価格となると、とても割安になっています。
ですから、金融緩和でお金が世の中にあふれると、一気にお金が集中し、そして、暴騰したと考えられます。実際に、コロナ前から61%下落し、その後、280%価格が上昇しました。そこから約30%の下落という、綺麗にフィボナッチが効いています。
ですから、この3つのコモディティは、同じ戦略ではなく、3つの戦略を持って攻略していくのが大切ではないかと思っています。
※1枚目GOLD 2枚目シルバー 3枚目プラチナのチャートです。