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2021.09.02
議論再燃!ベーシックインカムとは?⑤
今回がBIの最後になります。全ては書ききれてないので、今回はBIをもっと詳しく知る上でのキーワードを紹介していこうと思います。
BIを両極端に表現すると、左派と右派があります。左派は、働かない自由という考え方で、社会保障も貰いながらベーシックインカムも貰うというもので、これは財源がどれだけあっても足りません。
右派は、財源確保の為に今の社会保障を全部失くし、その後は各自の判断でお金を使う。今困ってない人は社会保障がなくなっても問題がなく、逆に嬉しい。しかし、現在、社会保障を受けている人は、これだけじゃ足りないという人が出てくる。
この2つの極端な考え方を、どのくらいすり合わせて中間をとるのか?どの程度のベーシックインカムなのかを議論しなくてはいけないと思っています。
その為のキーワードを少しまとめて紹介します。
まず多くの人が一番気になる財源ですが、MMTを理解しないと議論にならないです。
それから、そもそも各国でBIと1つに語られているが、その中身は全く違うもので同じ様に語って良いのか?という議論があります。なので、それに対してのキーワードは、①どれだけの給付水準か?②既存の社会保障をどれだけ廃止・縮小するのか?しないのか?③税制改革④給付に条件をつけるか?という4つの制度設計に対し、それをどの様に実行するのか、社会民主主義的、保守主義的、新自由主義的と3つの思想がキーワードになると思っています。
その他、日本では2040年問題をBIが乗り越えられるのか?というのもありますね。
※85歳以上の人が3割近くなり、医療費を中心に社会保障給付は190兆円になると言われている。年間168万人が亡くなるのに対して67万人しか子供は生まれず、毎年100万人の人口減少が始まる問題。
これら、多くの課題があるBIですが、日本では不可能ではないかと個人的には思っています。それでも多くの問題を抱える現在の社会には、柔軟な発想で課題を解決し、不可能を可能にしていかなければ生き残れない、大きな変化を求められている時代なのかな?新しい時代なのかな?と思い、BIに期待をしています。
今後のBI議論にも注目をしていきたいと思います。