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2023.01.02
元日って冬なのになぜ迎春?
今年は喪中の為、新年の挨拶は控えさせて頂いております。そこで、特に占いなどが好きな人には当たり前な話ですが、新年のご挨拶に迎春と初春とかを使うのはなぜ?という話をしたいと思います。
これは暦が関係をしていて、暦には太陽暦、太陰暦、太陰太陽暦の3種類があります。太陽暦は地球が太陽を1周する時間を1年としたもので、太陰暦は月の満ち欠けを1ヶ月とし、それを12回繰り返すことで1年としたもの(見える角度や方向によって季節もわかる)、太陰太陽暦はその複合という事です。
太陰暦は夜空に月が出ていない日を新月(1日)とし、3日目が三日月、満月が15日(中秋の名月が有名⇒十五夜)、半月が上弦の月(8日)、下限の月(22日)と、月の形を見れば今日が何日かわかるようになっています。
ただ、新月から新月までは29.5日しかなく、それを12回繰り返すと354日となり、太陽暦の365日と11日も差が出来てしまいます。
そこで、その差を埋める為に3年に一度、うるう月を設けて、1年を13か月として太陽暦との差を調整していました。それが太陰太陽暦という事になります。
西洋の文化を取り入れた日本では、明治5年?6年?どっちだったかな・・・から、太陽暦を採用して新暦とし、それまでの太陰太陽暦を旧暦としました。旧暦のお正月を見てみると、2021年は2月12日、22年が2月1日、23年が1月22日、24年が2月10日となり、旧暦では立春の時期なので、迎春とか初春という事です。
私は旅行が好きで、中国に行った時に中国の正月が2月という事を調べたり、仙台の七夕祭りが8月に行われる事を不思議に思い調べた事で、暦の歴史を知りました。
特に何かに役立つ事はありませんが、その土地で生きる人達を知る上ではとても大切な事だと思います。それが文化というものですからね。