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2023.02.25

大国に有利な国際ルール

この1年間、何度も安保理ではロシアの撤退が否決されてきました。それは常任理事国であるロシアが拒否権を発動しているからです。

この拒否権は常任理事国だけが持つ特権であり、安保理を設立する際にロシア(当時はソ連)が突き付けた条件でした。それは、当時数少ない社会主義国であったソ連は、西側諸国(民主主義国)に多数決で負けてしまう為、それを阻止する為にこのような条件を出しました。

ではなぜ西側諸国は自分達(民主主義国)に不利になる事までして、安保理を設立しなくてはいけなかったのか?それは、安保理の前身である国際連盟の失敗を教訓としているからです。

国際連盟は、第一次大戦後、世界平和の確保と国際協力の促進を目的として設立された国際組織でした。大きな目的は戦争を防止する事でしたが、アメリカは加盟せず、ソ連は加盟後直ぐに追放され、ドイツ、日本、イタリアなどが脱退し、第二次世界大戦が起きてしまいました。

戦争を止める事が出来なかったのです。

ですから、その後継にあたる安保理では、小さな紛争には目をつぶり、大国同士の戦争(第三次世界大戦など)を避ける為に、ソ連を加盟させ、国際ルールの枠組みの中に入れたのです。

ですから、安保理というのは、実はある条件が整った時に初めて機能する組織であり、それは常任理事国に害が及ばない事を前提に作られたルールなのです。

ですから、中国がチベットへ武力行使をしても止める術はないし、もちろんロシアを止める術もありません。

しかし拒否権を持っているからこそ、大国が国際ルールの枠組みに留まっているという見方も出来る為、ロシアを安保理から追放するという事はあり得ないのです。

次回は、この大国のルールの枠組みの中で、小国はどの様な意見を述べているのか?それらを少し紹介しようと思います。