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2023.09.07

日本銀行の10年の歩み②

しかし2013年、黒田前総裁は、第二次安倍政権を信じ、日銀の改革を行い、インフレターゲットを導入し、異次元の金融緩和を行いました(黒田バズーカー)。

これは日銀にとって歴史的な金融政策の大転換を意味します。そして、直ぐにその効果は表れました。株価は1カ月で3000円上昇し、為替も1年間で13円の円安、雇用も1年間で46万人増え、物価上昇率も1年後1.4%にまでなりました。

しかし、ここをピークに物価上昇率は下げ続けマイナス(デフレ)に逆戻りしてしまいました。その後も金融緩和の規模を拡大し国債買入を50兆円から80兆、ETF1兆円から2兆円としましたが効果が見られず、世界では異例ともいえるイールドカーブコントロールを導入しました。世界初の試みです。

そこまでしても2%の物価上昇は達成できず、結果的に日銀の金融政策に批判が集中してしまいました。

黒田前総裁は210年を務めましたが、その間、市場にバラ撒いたお金は1500兆円、株価は2倍以上、雇用は400万人増、円安も140円と進みました。日銀は十分結果を出したのではないかと思います。

決して批判されるような10年ではなかったと思います。それよりも政府の成長戦略にこそ、本質的な問題が多く、この問題を解決しない限り日本は成長しないという事がこの10年ではっきりしたといえます。

また、やはり日銀は優秀だという事もはっきりしました。しかし、異次元の金融緩和により、大手企業の株を20%日銀が保有していたり、国債を半分以上保有していたりと、いびつな市場を作ってしまった事も事実です。

この尻拭いをどうするのか、今後、日銀はどのような方針で金融政策を行うのか?注目をしていきたいですね。

日本銀行の10年の歩み①